病名・症状別 方剤

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感冒

  • 感冒とは、熱を主体としたウイルス性の風邪のことです。
  • 感冒を治すには、2つの方法があります。

その方法とは、

  • ➀自然治癒力(自然免疫・獲得免疫)
  • ➁漢方薬の抗ウイルス作用

漢方薬は、方剤によって上記➀・➁のうち、何れに主に働くかは異なりますが、自然治癒力を高めながら、直接的な抗ウイルス作用も併せ持つため、風邪をより早く治すことができます。因みに、インフルエンザやコロナに対しては抗ウイルス薬がありますが、他のウイルス性の風邪に対しては、西洋薬では効く薬はありません。そこで、漢方の出番があるのです。

実際には、様々な漢方方剤の持つ➀・➁の作用を、上手く利用しながら、治療します。

以下に、その代表的な方剤を紹介します。

    麻黄湯

    桂麻各半湯

    葛根湯

    気管支炎・咳

    神秘湯

    五虎湯

    麻杏甘石湯

    鼻汁・鼻閉

    感冒・急性上気道炎に伴う鼻汁・鼻閉に対して、抗ヒスタミン・抗アレルギー剤は効果がありません。

    そこで、漢方の出番があります。

    小青竜湯

    水様性鼻汁が主で、鼻閉感が軽い場合に適しています。軽い咳や、微熱に対しても対応できます。感冒・鼻炎・アレルギー性鼻炎・気管支炎・気管支喘息にも使う事がありますが、咳が酷い場合は、咳に対してより効果のある他の方剤を使ったり、併用したりします。

    麻黄附子細辛湯

    鼻閉感が主で、鼻汁はそれ程でもなく、膿性鼻汁を伴わない場合に適しています。感冒・急性上気道炎に伴う鼻閉や、アレルギー性鼻炎による鼻閉にも効果があります。

    越婢加朮湯

    アレルギー性鼻炎等で、鼻の粘膜が赤く腫れあがり、鼻閉感が強い場合に適しています。

    葛根湯加川芎辛夷

    熱を持った風邪で、最初から黄色~黄緑色の膿性鼻汁が出たり、それに鼻閉を伴っていたり、蓄膿症・慢性鼻炎に用います。

    辛夷清肺湯

    熱のある風邪の解熱後、あるいは熱を伴わない膿性鼻汁(黄色~黄緑色)・鼻閉・蓄膿症・慢性鼻炎に対して用います。

    荊芥連翹湯

    清熱、血行改善、化膿性炎症を抑える作用で、蓄膿症・慢性鼻炎・慢性扁桃炎・にきび等、頭頚部の慢性炎症を繰り返す場合や、肌荒れにも用います。