こどもクリニック 友枝

熊本県荒尾市 小児科 こどもクリニック友枝

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子どもの病気

1. インフルエンザ
  【症状】 毎年冬に流行するカゼの代表で、急な発熱・倦怠感・関節痛等が主な症状です。また、感染力が強いため、集団生活の場では、次々に感染して学級閉鎖になったりもします。

【治療】 内服薬(タミフル・ゾフルーザ)、吸入薬(イナビル・リレンザ)、点滴の薬(ラピアクタ)がありますが、年齢・重症度・インフルエンザの型等によって使い分けたり、効果不十分と思われる時には漢方薬を併用したりして効果的に治療します。治療を開始すると、概ね48時間以内に解熱します。

【家庭での看護】 安静・保温が基本です。高熱が続き、体力を消耗させ、胃腸も弱るので、消化のよい食べ物を取らせ、こまめに水分補給をします。

【予防】 感染を防ぐには、手洗い・うがい・マスク・人込みを避ける・鼻を触らない等が基本です。また、睡眠を十分に取って疲れを溜めない、日頃から栄養のバランスを考えて食事を摂ることも大事なことです。予防接種を受けておくと、A型・B型とも2種類ずつ、合計4種類のインフルエンザウイルスに対して予防効果が期待できます。
 家族内にインフルエンザが発生した人の中で、元々肺・心臓の慢性疾患があり、インフルエンザに罹ったら持病の悪化が懸念される人や、高校・大学受験を間近に控えて、どうしてもインフルエンザに罹りたくない生徒などに対して、タミフルを予防的に内服することがあります。健康保険は使えず、私費で4,800円程掛かり、安易に行う事ではありませんが、上記のような人生が懸かったイベントが迫っている状況であれば、ご相談に応じます。

 
2. おたふくかぜ
  【症状】 耳の真下にある耳下腺の腫れ・痛みが主な症状です。多くは両側が腫れますが、片側が腫れた後、2~3日してから反対側が腫れたり、片側だけで終わることもあります。人によっては、あごの下にある顎下腺が腫れることもあります。腫れがひどくなると、痛みのため口を大きく開けることができず、食事が思うように摂れなくなります。発熱は2人に1人位の割合で見られ、出ても2-3日で下がります。

【治療】 自然に治るので、薬なしで経過をみてもいいですが、痛みが強い時には症状を和らげる解熱鎮痛剤を食事の20分前に服用すると、食べられるようになるので、適宜使ってみましょう。

【登園・登校】 腫れ始めて5日が経過し、元気があり、鎮痛剤を使わずに食事がきちんんと摂れるようになれば、腫れが少し残っていても登園・登校できます。

【食事】 食事の中の塩分・酸味などの味による刺激や、物をかむことで、唾液の分泌が促されて痛みが強くなります。薄味にして、あまり噛まずに咽を通るような食べ物がいいでしょう。

 
3. 感冒
  【症状】 熱が主な症状で、時に頭痛・倦怠感・のどの痛みなどを伴うウイスル性の風邪です。のどの所見は正常、または赤くても軽度です。

【治療】 ウイルス性なので、漢方薬で治療します。抗生物質は意味がありません。掛かりつけ医に感冒用の漢方薬を処方してもらって常備しておくと、時間外や休日に急に熱が出たりしても慌てなくて済みます。なお熱が出た時に、まず解熱剤を使おうとするのは誤った対応です。当ホームページQ&Aの1番をご参照下さい。

 
4. 手足口病
  【症状】 好発年齢は幼児期ですが、乳児や成人も罹ることがあります。主に前腕・手掌・膝回り・下腿・足の裏に米ツブ位ののブツブツができますが、口の周りや肛門周囲にもできることがあります。まれに体幹部にもできることがあります。
 口内炎は、舌・口の中の粘膜・のどの奥に潰瘍性の粘膜疹ができるもので、口の中が痛くて食事が摂れなくなる事もあります。今年流行中のものは、高熱になることが多いですが、概ね1~2日で自然に下がります。

【治療】 丘疹や水疱に薬は必要ありません。口内炎は、専用の塗り薬を塗ると治りが早くなります。痛みで食事が摂れないときに、鎮痛解熱剤を服用すると、痛みが軽くなって食べられるようになることが多いです。意外に思われるかもしれませんが、カレーライスはカレー粉にウコンが入っており、消炎作用により痛みを軽減させますので、案外食べられます。

【登園・登校】 普段通り食事が摂れていれば登園・登校しても差し支えありません。

 
5. 感染性胃腸炎
  【症状】 元気だった子が、突然顔色が悪くなり、吐き出します。
最初は熱がなくても、吐き出して12時間後から発熱する場合もあるので注意しましょう。
下痢は、軟便から水様便まで様々です。
ウイルスの種類によっては便が白っぽくなったり、血が混じる事があります。

【治療】 嘔吐や吐き気には、吐き気止めの飲み薬や坐薬、下痢がある時には整腸剤を飲んで安静にしておきましょう。
元気がなく、飲食が摂れない場合は、吐き気止めの点滴を行います。

【家庭での注意点】 吐き気が強い間は、欲しがっても水分を与えないでください。まずは処方された薬を飲み、様子をみましょう。食事が摂れない時は、ポカリスエットやOS1等を飲ませ、脱水症状を起こさないようにしましょう。

 
6. アデノウイルス感染症
  【症状】 のどの痛みと39℃~40℃の高熱が4~5日持続し、人によっては朝は微熱で、午後から高熱になるという熱型をくり返します。
軽い風邪症状や、目の充血、目やにが見られたり、下痢をする事もあります。

【治療】 ウイルス性の風邪の一種なので、抗生物質は意味がありません。
漢方薬が上手に飲めると、多少早めに解熱します。
高熱で食事が十分に摂れない場合は、ポカリスエット等で十分水分を取りましょう。

【登園】 2日間熱がない事を確認し、医師の許可を得てから登園・登校しましょう。

 
7. RSウイルス感染症
  【症状】 主に3才未満の小児が罹る病気で、毎年お盆休み明け位から流行が治まり、9-10月にピークを迎えます。4-5日の潜伏期間の後、咳・鼻水の症状が2~3日続き、徐々に咳がひどくなってゼーゼー・ヒューヒューといった喘鳴を伴ったり、重症の場合は39~40℃の熱が5日間ほど続いたりします。低年齢の児ほど重症化しやすく、全身状態・呼吸状態が悪い場合は、入院が必要になることもあります。

【診断】 上記の症状・胸部聴診所見・既往歴・流行状況・胸部レントゲン写真より本疾患の可能性を疑い、ウイルス抗原(鼻水で検査します)を検出することにより診断が確定します。

【治療】 本ウイルスそのものに対する特効薬はありません。
 咳や鼻水の薬を服用し、喘鳴がひどい時は、吸入器を借りて、自宅でも吸入をすると、夜間の咳が軽くなって、夜も眠れるようになります。漢方薬を併用すると、少し早く解熱するようです。飲食ができなかったり、脱水がある場合は、点滴を行います。このような治療により、入院が必要になるケースは、1割以下に留まっています。本疾患はウイルス感染症なので、基本的には、抗生物質は不必要ですが、経過中に途中から細菌が感染する(二次感染)ことも多いので、熱が続く時は血液検査をしたうえで、必要に応じて抗生物質を併用することもあります。

【登園】 解熱後1日以上経過し、元気・食欲が戻り、咳・喘鳴が気にならない程度に治まってから登園しましょう。

 
8. ヒトメタニューモウイルス感染症
  【症状】 RSウイルス感染症の症状と似ており、4-5日の潜伏期間の後、咳・鼻水の症状が2~3日続いた後、徐々に咳がひどくなってゼーゼー・ヒューヒューといった喘鳴とともに、重症の場合は苦しそうな呼吸をしたり、39~40℃の熱が5日間ほど続いたりします。細気管支炎・気管支炎・肺炎の原因となり、2歳以下では重症化しやすいですが、一般的にはRSウイルス感染症より軽症で済みます。
 主に1才以上の幼児(平均2歳6ヶ月)が罹る病気ですが、乳児も罹患し、最年少例では生後2ヶ月児が罹患したこともあります。罹患年齢の上限はRSウイルス感染症よりやや高く、4-6歳の幼児でも発症することがありますが、学童期に発症することは、ほぼないでしょう。終生免疫はできにくいため、繰り返し罹患する場合もあります。
 流行の時期は年によって多少異なりますが、一般にはRSウイルス感染症・インフルエンザの流行期とは重ならず、近年ではインフルエンザの流行が治まって来た頃、それと入れ替わるように3月頃から流行り出し、5月頃まで続くことが多いようです。

【診断】 上記の症状・胸部聴診所見・既往歴・流行状況・胸部レントゲン写真より本疾患の可能性を考え、必要に応じて鼻水から本ウイルス抗原を検出することにより診断しますが、保育園等で流行していたり、兄弟が先に発症したりしていて、症状も典型的であれば、検査なしでも診断する事は可能です。
 発症早期に検査してもウイルスが検出されないことが多く、発熱後2日くらい経過してから検査した方が検出率が高いようです。正しい診断に至るには、何より丁寧な問診・聴診が必要です。

【治療】 ウイルスそのものに対する特効薬はありません。
 咳や鼻水の症状を軽減する薬を服用します。喘鳴がひどい場合は、吸入器を借りて自宅でも、気管支の炎症を抑えたり、気管支を広げる作用の薬を吸入すると、夜間の咳が軽くなって眠れるようになります。
 高熱で眠れない位にきつがる時は、解熱剤を使ってもいいでしょう。但し、解熱剤は病気を治す薬ではなく、使い過ぎるとかえって治りにくくなることもあるので、使い過ぎないように注意しましょう。
 飲食ができなかったり、脱水がある場合は、点滴を行います。このような治療により、重症化して入院が必要となることは殆どありませんが、生後6か月未満の乳児や、喘鳴が強かったり肺炎で呼吸状態が悪い例は入院が必要なこともあります。
 本疾患はウイルス感染症なので、熱があっても基本的に抗生物質は不必要です。熱が高い場合は、漢方薬を服用すると早く解熱します。但し、経過中に細菌が感染する(二次感染)可能性も考えて、熱が続く場合は血液検査をしたうえで、必要に応じて抗生物質を併用します。

【登園】 発熱している場合は概ね解熱後2日以上経過し、元気・食欲が戻り、かつ咳・喘鳴が気にならない程度に落ち着いてからにしましょう。

 
9. 水ぼうそう
  【症状】 全身に水疱が出現し、最後にかさぶたとなり、治っていきます。
痒みが強く、掻きむしると痕が残ったり、とびひになることがあります。

【家庭での注意点】 掻きむしると、とびひの原因になるので、爪は短く切っておきましょう。入浴は、熱が38.0℃以下であれば入ってよいですが、洗う時に強く擦らないようにしましょう。体が温まると痒みが増しますので、入って構いませんが、長風呂は避けましょう。

【登園】 全ての水疱がかさぶたになれば、登園・登校できます。

 
10. 伝染性紅斑(りんご病)
  【症状】 両頬がりんごのように赤くなり、両腕・脚にレース様の赤い斑点(紅斑)ができます。紅斑は1週間程度で自然に消えていきます。痒みが強くない限り、特に治療は必要ありません。

【登園・登校】 発疹が出現した時点では、既に人にうつす感染力はないので、登園・登校は控える必要はありません。

【注意】 日差しを浴びると、赤みや痒みが増すので、外で遊ぶ際は、帽子を被るなど服装に気をつけましょう。

 
11. マイコプラズマ肺炎
  【症状】 主に3歳以上の子が罹る病気ですが、まれに1歳‐2歳の児も罹ることがあります。症状は、昼夜を問わずとにかく咳がひどく、しかも長引きます。熱は、微熱から高熱まで様々で、中には熱が出ない場合もあります。咳と熱が3日以上続いたり、熱がなくても咳が1週間以上続く場合は、肺炎を起こしていないか、一度はレントゲンを撮ってみた方がいいでしょう。レントゲンで肺炎の陰影があり、血液検査等でマイコプラズマの反応が出たら、この病気と診断されます。

【治療】 通常の抗生物質では効かないことが多いので、必要な検査をしたうえで、適切な治療をすることが大事です。

【登園・登校】 効果のある抗生物質を飲み始めると、感染力はさほど心配なくなりますので、解熱して元気・食欲が戻り、咳がある程度落ち着いたら、登園・登校して構いません。

 
12. 溶連菌咽頭炎
  【症状】 のどの痛みを強く訴えます。また発熱したり、手のひらが赤くなったり、体に赤い斑点ができたりします。痒みやおう吐を伴うこともあります。

【治療】 適切な抗生物質を服用すると、速やかに症状は改善します。但し医師の指示通り(通常1週間)、薬を最後まで飲み切ることが大事です。症状が良くなったからといって途中で治療を中断すると、再発したり、腎炎等の合併症を起こすことがあります。

【登園・登校】 効果のある抗生物質を飲み始めると、速やかに感染力はなくなりますので、発症した次の日まで休めば登園・登校できますが、医師の指示に従ってください。

 
13. ヘルパンギーナ
  【症状】 夏に流行するウイルス性の「のど風邪」の一種です。
のどの痛みと、高熱が2~3日続きます。

【治療】 特効薬はありませんが、漢方薬を飲むと多少早めに解熱します。のどが真っ赤に炎症を起こしていても、ウイルスによる感染症なので、抗生物質を服用する必要はありません。症状による対処療法をします。痛みが強くて食事が摂れない時は、食事の20分前に鎮痛剤を服用すると、案外食べられますので、お試しください。
   
【登園・登校】  解熱後18時間以上経過し、どの痛みが治まり食事がとれるようになったら、登園・登校して構いません。

 
14. 流行性角結膜炎
  【症状】 眼球結膜(白まなこの部分)が真っ赤に充血します。目やにを伴うことも多いです。原因は、アデノウイルスの感染です。基本的には熱は出ませんが、熱を伴った場合は、咽頭結膜熱(別名プール熱)と言います。片方の目が充血した後、4-5日してから反対側が充血するという経過を取ることが多いです。目の充血が引くのにはl、7-10日位かかります。

【治療】 目の炎症を取る点眼薬をさします。目やにが出る場合は、抗生物質を併用します。

【登園・登校】  両眼とも充血が引いてからというのが目安ですが、感染力が非常に強いため出席停止の病気です。登園・登校は再診を受けて、医師の許可を得てからにしましょう。

 
15. 熱中症
  【症状】 熱中症は、高温多湿の環境下に長くいることで起こります。軽症(Ⅰ度)の場合、大量の発汗・めまい・立ちくらみ・生あくび・こむら返り・気分不良などの症状が出ます。中等症(Ⅱ度)になると、頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・脱力感・集中力や判断力の低下・いつもと様子が違うといった症状が現れます。重症(Ⅲ度)例では、高熱を伴ったり、意識障害・けいれんといった症状が現れます。熱を主体とする夏カゼや、感染性胃腸炎と共通する症状も多いため、熱が出たり、頭痛・嘔吐の症状から熱中症ではないかと心配される方がおられますが、基本的に高温多湿環境下にいなければ熱中症にはなりません。また、寒気や関節痛などの症状を伴っていれば、風邪によるものと考えていいでしょう。

【治療】 ①体温管理:エアコンが利いている室内や、風通しのよい日陰など、涼しい場所に移して安静にし、衣服を緩めて体を冷やします。氷があれば、首の両側や腋の下、足の付け根など、太い血管が走っている部位を冷やすと効果的です。 

②水分・電解質(塩分)の補給:運動や屋外作業で大汗をかいている時の水分補給は、電解質が十分に入った経口補水液(OS-1・アクアサポート)やスポーツ飲料で行います。水やお茶で水分を補おうとしても、これらには電解質が入っていないため、すぐに尿中に出て行き、脱水状態は改善されません。梅干し等の塩分を含んだものを一緒に摂るといいでしょう。

【救急搬送】  自力で水分が摂れない、話しかけても返答がないといった場合は、すぐに救急車を呼ぶか、車で病院に搬送します。

 

 

 

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